服作りあれこれ。

 

新しい服の企画をする時には

前のシーズンに人気があったものや

その前のシーズンに人気があったものを

参考にします。

 

そのまま素材を変えて作ったり

前の時に納得いかなかったところを

修正してお出ししたりすることも

ご存知の通り、よくあります。

 

一度に作れる数が少ないので

手に入らなかったという声も

時々いただき、

また作ったら喜んでいただけるかな?と

思うのもありますが、

やはり、人気があった、ということは

喜んでいただけたのだ、と感じて

それなら、と思うのですね。

 

スタッフがリアルに

ヘビロテで着ているものや

着ていたものも、

見るたびに、いいよねそれ、と思って

また作ろうと思うこともあります。

 

パターンがあると、

一気に生産スピードを上げられるので

ハードルが下がります。

 

でも、リピートのものが増えてしまうと

新鮮さがなくなってしまうから

安心してまた着られる、着たい、定番のものと

新鮮で気持ちが嬉しい新しいものの

バランスを上手に取れますようにと思っています。

 

雑誌で見たり、

ネットで見たり、

街で見かけた服のイメージを

どうにかして再現しようとしてみたり

頭の中にあるイメージを

形にしてみようとジタバタしていることも

全部ひっくるめて

どんな時でも、服作りの最初のところは

いつでも嬉しくて楽しくてワクワクです。

 

でも、すざまじい量の素材の中から

価格的にも、用尺的にも、品質的にも

バッチリだね、と思うものを見つけるのは

気が遠くなるような作業です。

見つけた!と思ったら

在庫がなかったりして

えええええ と号泣!みたいなことも

しょっちゅうあること。

今は生地屋さんも、そんなにリスクをとって

在庫してらしたりしないので、

発注しても1ヶ月以上かかる、なんてことが

日常茶飯事です。

 

企画をもっと早くすれば

いいんですけれど

この1年の経験で

今は何がいつ

どう動くかわからないので

遠くのものを予測して作るのは

ちょっと怖いし

リスクが高いと感じています。

 

着て、洗って、着て、洗ってを

やってみたら微妙だったものと

ほんと良かった!ものが

あれこれ出てきます。

 

丈夫ならいいってもんじゃない とか

私たちが求めてるのは

これじゃなかった とかね。笑

 

なので、自分が着て、気持ちよくて

洗ってもあまり変わらず、

ヘビロテした素材は

安心して使い続けることになります。

価格も品質もバランスよく、

これなら大丈夫、と思えるものには

なかなか出会えないな。ほんと。

 

他のものをいろいろ試しても

結局いつものあれが

いいんじゃないですか?ってことに

なりがちです。

 

企画をスタートさせても、

素材がデザインに合わなかったり

思ったように仕上がらなかったり

目が飛び出そうな見積もりが来たり

すごーく可愛い素材が

すごーく高額で諦めたり

思うように進まないことの方が

普通だったりします。

 

ひとつひとつが経験。

 

様々な条件の中で

どこかに落としどころを作りながら

でも、諦めずに

いいものが出来たよね、と思えるまで

粘り強く作り上げることを大事にしています。

 

そんなこんなをあれこれと

じたばたとしている毎日です。

少しずつ、春の商品が

出来上がってきています。

 

こんな状況ではありますけれど

それでも過ごす毎日に

ふわりと嬉しい気持ちを添えることが

出来ますように。

 

本日もお越しいただき

ありがとうございます。

今も最前線で戦ってくださっている

世界中の医療従事者の皆様に

心からの感謝を!

 

 

 

 

 

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