書を書く

 

コロナで1年お休みしていた

お習字をみんなで再開しました。

 

月に1回、2時間程度なので

もちろんほとんど上達はしません。

ただ、その時間そのものが

とても得難い時間なのだと

いつも思います。

 

前回は初めての方がお一人いらして

先生が丁寧に墨をする意味

文字を書く意味を

優しい言葉で説明なさるのを聞いて

(私たちの時にはそんな説明なかったやん)

深く深く心に沁み入るものがありました。

 

墨をするのは、

今から書く書のことを考え

そして、無心になる時間。

良い墨がすれれば

良い書が書けます。

 

書を書くというのは

神様と対話するようなもの。

その言葉を紙の上に

刻みつけるような作業。

上手に書こうとしたら

良い書にはなりません。

気持ちを込めることが大事です。

などなど。

 

そう、墨をする時間も

お手本に頂いた文字を

真っ白い半紙の上に再現しようと

悪戦苦闘する時間も

他の悩みも仕事のことも

何もかも頭の中から消え去って

ただ、目の前の半紙と

すりあげた墨と

握っている筆と対峙する時間。

 

一、という文字を書くことに

色々な意味や技術があること。

これがそれなりに書けるまでに

私、多分

10年くらいかかってると思う。

ほんと、まだまだ下手くそで

恥ずかしいけれど

そんなことはどうでもよくて。

 

書き終わった後は、

なんだかすっきりしているのです。

 

長く続いているのは

1年のお休みがあっても

何事もなかったかのように

また始めたり

1ヶ月抜けても、

誰かが仕事でドタキャンしても

誰もイライラしたりせずに

自然体で集まれているから。

それをニコニコと受け入れてくださる

先生のお人柄も含めて

その場に参加出来ていることも

奇跡的な偶然の産物。

 

ご縁を大事に、これからも

墨の匂いの中で

学びの時間を続けていけますように。

習い事って楽しいですよね。

他にも習いたいことがいっぱいあって

困ってしまいます。

 

本日もお越しいただき

ありがとうございます。

今も最前線で戦ってくださっている

世界中の医療従事者の皆様に

心からの感謝を!

 

 

 

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