着るだけで、
大汗をかきました。着物。
仕上がるまでにたっぷり2時間。
やっと出来た、と思って
後ろ姿を確認したら
みっともない皺が背中に寄ってて
あぁ。となきべそをかきながら
また帯締めも帯揚げも帯もといて
腰紐段階に戻ったり
何度やり直したか数え切れないくらい。
でもね、これが大事なんだと思って
丁寧に何回もやり直しました。
DVD見たりして、
手順を復習してからやると
自力ではいつまでも着られるように
ならないと思ったので
とにかく記憶を頼りにやると
こういうことになります。
ゼロから思い出して、
失敗して、やり直して、
下着を着るところから
衿の出し方、着物の着方
おはしょりの出し方
帯の巻き方、整え方
全部全部失敗してはやり直して
ああそうだった
ああそうだったね、と
泣きそうにもなりながら
ひとつひとつ思い出して
どうにか外に出られるくらいには
仕上がったかな?
どう?間違ってない?
ってのは実のところ分からない。
自分の知識だけでやると
そういうことになるのです。
それをじっくりやろうと思って
たっぷり時間を見ておいたので
約束の時間までには着られました。
よかった。
冬場はコートを上から着るという
最高の隠し技があり
帯周りが全部隠れるので
気が楽です。
間違ってても、みっともなくても
あまり分からない。
久しぶりに会えた皆様に
きれいに着られてる、と言っていただき
とりあえずはほっとして
楽しい時間を過ごすことが出来ました。
良かった。
先日の新宿御苑ピクニックの時に
焼いたタルト生地が
半分残って冷凍されていたので
今日は朝からキッシュを焼きました。
冷凍生地を丸2日くらいかけて
冷蔵庫の中でゆっくり解凍し
具材とアパレイユという卵液に使う
材料は覚えていたので
週末に作ろうと揃えてありました。
手順が多くて
時間と手間のかかるものですが
タルト生地さえあれば、
そんなに難しいものではない。
前もって作っておくことも
運ぶこともしやすい、
いわゆる持ち寄りや
差し入れにぴったりな
キャセロール料理の一種とも
言えるかなぁと気がつきました。
グラタンとかドリアとか
そういうものの仲間的な。
これ、得意料理にしておくと
いいんじゃないかな。
タルト生地がいつも冷凍庫にある
そんな風になっていれば
気軽に作れるし
結構人気のあるものだし。
作る回数を重ねれば
作るのはどんどん
難しいことじゃなくなるはず。
経験値を積むというのは
そういうことだ。
で、着物を着るのも
料理を作るのも
回数なんだろうな と気づきました。
材料やメニューが違う
季節や着物や帯が違う
出す相手も会う相手もシーンも違う
それぞれの時に合わせて
経験を積んでいくことでしか
上手にはならないってことだ。
上手かどうかなんてことも
自分ではなかなか判断できないし
誰かに褒めてもらっても
それが優しさなのか本当なのかは
結局のところ分からない。
作ったものは、
一緒に食べてくれた人の笑顔が
一番のご馳走で
着物に関していえば
もう、自己満足でしかないから。
それでも、大事な誰かが来た時に
大好きな誰かに会うときに
美味しいかな?と思うものを
自分なりに納得のいく感じに
作れるような人になりたいし
誰がいつ家に来ても、
どうぞ、と言えるような家を
保っていたいし、
いざ、というときに
着物という最終兵器を
さらりと出せる人でもありたい。
どんな自分でありたいか。
ありとあらゆることにおいて
自分が目指すこと
身につけたいと思うことは
そういうことなんだろうと思います。
鍛錬鍛錬だなー。笑
本日もお越しいただき、
ありがとうございました。
今日も良い日曜日でありますように。
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