前の日から水につけておいた
昆布を火にかけて
煮立つ前に引き揚げて
封を切ったばかりの鰹節を
ふんわりと、たっぷり目に加えます。
音なのか、香りなのか、
この段階で必ず現れる2匹の猫に
お裾分けの鰹節をおやつにあげるのも
いつものこと。
竹の平ざるに濡らした布巾を広げて
出汁を濾します。
ガラスボウルに落とすと、
嬉しくなるような美味しそうな色。
必要量を鍋に戻し
ねり胡麻、塩、薄口醤油、お酒
そして、砂糖を入れまぜて
自分で美味しい、と思う味に整えます。
この味のついた出汁を煮立てて
しゃぶしゃぶ用の豚バラ肉と
ロース肉を茹でて取り出し、
半量を下に引き、
洗って切った水菜をたっぷり乗せ
残りの豚肉を上に乗せて、
蓋をしてひと煮立ちさせたら
鍋とも、汁とも言える1品が
出来上がります。
日によって、豆腐を加えたり
きのこ類を加えたりします。
どこかのホテルの朝バイキングで
食べたものが元になり
考えて作ってみたら好評で
我が家の定番となりました。
丁寧に出汁をとり
丁寧に味付けするのだから
ちょっとだけ作るより
豚肉と水菜を足しながら
何度も火を入れて
鍋いっぱいのお汁が
なくなるまで楽しみます。
最近はこんな風に、
鍋いっぱいに汁物を作ります。
火を入れながら数日かけて飲みますが
具沢山の汁物がひとつあるだけで
あとはどうにかなる気がするのです。
これだけでもいいし
白いご飯があればもっといい。
強引にご飯を成立させることができます。
汁物には野菜だけじゃなくて
意識して、タンパク質を
加えるようになりました。
この冬よく作ったのは
クラムチャウダーと粕汁。
反対におでん風のものは
あまり作らなかったなぁ。
自分の中にも流行りがあるようです。
小松菜だったりほうれん草だったり
春菊だったりセリだったり
季節の青菜を茹でておひたしや和物にして
白いご飯と焼き鮭に、
大根おろしをちょっと添えて
そんなシンプルなご飯が
贅沢に思えるようになりました。
材料も調味料も隅からすみまで、
自分で選んだもので
自分で作ったもの。
定食屋さんでも安く美味しく
食べられるけれど
自分の手で整えた食卓の安心感は
計り知れないものがあります。
おばあさんになっても、
こういうことが
苦にならずにできるように
せっせと鍛錬を繰り返そう。
外で買ってきたものよりも
自分で作ったものの方が
やっぱり美味しい、と
思えるように修行を続けよう。
デリを買ってきたり
お寿司を買ってきたり
そういうことももちろん
ちょいちょいやってるし
テイクアウトを頼んだり
ピザの宅配をオーダーすることも
もちろんあります。
楽だし、安くて美味しいものが
今はいっぱいあるからね、
それがいつの間にか
「いつも」にならないように
自分で作る食事を中心に
時々誰かの作ってくださったものを
楽しめるなら、それが一番いいな。
美味しい美味しいって食べてくれる人が
一緒にいるなら張り切れるのにって
ちょっとだけ帰ってきた娘の顔を見ると
せっせと作って食べさせようとして
でも、たまに、だからなのかもね、って
思い直したりもしてました。
昨日に引き続き食べ物のこと。
お休みの間は、少し気持ちに余裕があって
料理に熱が入ります。
美味しい鮭を上手に焼けて
皮の焦げ目もパリパリで最高だったりすると
ため息が出るほど幸せなのだ。
(相変わらず安上がり 笑
ハレの料理を上手に作れるのも素敵だけど
ケの料理が何気なくすごく美味しいのも
最高に素敵なことだよねー。
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throw away no. 40
また別のところから出てきたコード類。
実はこれとは別にもうひと山ありました。
冷静に考えてみれば、
なんのために長年置いてあったのやら。
たやすくケーブルの形状を調べたり
その瞬間にネットで注文したり
そんなことができない頃には
付属ケーブルは貴重なものだった。
今は、後からでもどうにかなる。
いつの間にかそういう社会になってた
そういうことなんだろうな。
本日も、お越しいただき
ありがとうございます。
処分、という目で見ると
家の中にあるものが違って見えてくる。
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