ちょっと遠出をし
小さい森?に行ってました。
コンピューターも
持って行ってはいたのですが
現地について雨や土埃の中に
コンピューターを持ち出すのは
剣呑にすぎると気づき
車の中に避難させっぱなし。
(これが故障したら仕事が出来ない。)
そもそも電源がない。
充電していってとか
充電できる場所を探してとか
出来なくはないことですが
外で過ごすということの中では
やらなくてはいけないことが多すぎて
余裕があまりないのです。
そもそもここまできて
それをするのか!?と
こんなに執着しているマシンから
あっさり離れることが出来たのです。
真っ暗闇の中で焚き火を頼りに
暖をとり、食べるものを作り
灯りとすること
熾火になるまで火を育て
炎が消えたことを確認し
朝までは無理かな?とか思いながら
雨風の気配の中眠ること
なんでわざわざこんなに
めんどくさい不愉快なことを
時間をかけてやろうとするのか
という気持ちは
正直ずっと心の中にあります。
文明のくれる快適さを
当たり前に思わないこと
どれほどありがたいことかを
思い出すこと
そして、少ない道具と物資と
自然が与えてくれるものだけで
自分はどこまでやれるのか
確認するためにも
大事な時間なのだと
深く刻んで帰ってきました。
自分の理想とする焚き火は
他の誰かがこうだ、と思う
焚き火とは違っていい
キャンプのスタイルも
世間のくれる情報や
作られる流行とは
全く違っても問題ない。
自分の理想とする形はどんな形なのか
考えながらの時間でもありました。
森の中ですから
地面には土と枯葉や何やかや。
ただそこにいるだけで
置いてあるものに自然につく
土埃や汚れが気になってしょうがない。
今回いわゆる化学雑巾的なものを1枚と
小さな布巾を1枚持って
気になるものをその都度
とにかく拭きまくることで
かなり快適に過ごせた気がしてます。
自分にとっての快適さが
そこにあったとは。笑
こういうのは、表に出てこないけど
みんな気にならないのかな?
気にしないのかな?
布巾、最高だぜ、と
また布一枚に対する愛情を深めました。
で、減らそうと思った荷物は
思うほど減らせず
地元のスーパーでわしわし買い込んだ
食材の8割以上を持ち帰ることになり
自分の浅はかさに今回も
打ちのめされております。
家に帰ってからせっせと食べるのだ。
灯りは焚き火の他にも
用意しているとはいえ
暗闇の中で道具も水も不自由な中で
料理を作ろうとするのは
胆力がいることと肝に銘じておこう。
明るいうちに準備して
温めるくらいならどうにかなる。
家のキッチンでやるのなら
どうってことない
小さなフライパンで野菜をソテーして
食べる程度のことですら
全ての工程でいちいち考えて
立ち止まります。
野菜を洗いにいくのすら
頭にヘッドライトをつけて
雨の中を水場まで行かねばならぬ
となると 洗わんでも死なん、
どうせ熱するのだしな となります。
(明るいうちに洗っておけばいいだけのこと)
まな板は?ナイフは?と探し出し
切った後のヘタはどうするんだ?
(自然のものは燃やせばいいんだった)
フライパンの上に積もった埃を拭い
(伏せて置いておく知恵はその後に)
買った油から出るプラスチックゴミは
持ち帰り袋に収納。
(小さな瓶に詰め替えて持ってくるべし)
ようやく炒める段になっても
フライパンがほどよく
熱せられてるかどうかが
暗すぎて見えない。笑
塩のケースを奥にしまい込みすぎて
慌てたり
たかだか米ナスのソテーを作るのに
自分の中では大騒ぎ。
出来たものを入れる器を
置くスペースがない
ようやく準備した隙間に置いた器に
いざナスを移そうとすると
すでに降ってきた木の葉が入ってる。
え!?
今熱々のフライパンを片手に
もう一方の手には箸を持ってるんだが。
家にいたら想像もしないことが
次々に発生するのです。
家のキッチンって
自分なりに時間かけて
作り込んだもんなんだって
つくづく思います。
水道がない時代の台所仕事
ガスがない時代の台所仕事の
困難さを想像するのもこんな時。
その時なりの知恵と工夫で
使いやすくなっていたのだろうけれど。
何よりも、焚き火の技術が低すぎて
火力を保つことも
火加減を調整することも
全く出来ない。
この道のりは長く
こういう技術を本当に
身につけることが出来たら
どれほど心強いことだろうと
頻繁にやってるわけでもないくせに
向上したいと願うのです。
今回は初めての雨の中のキャンプ。
濡れた地面の上で
濡れた小枝や枝しかない中で
火を熾すことの困難さは
想像以上のことでした。
でも、上手に火を育てて
こんな感じで長く燃えるといいな と思う
理想の形は見えたし
作れたと実感できたので
今回の実りはあったのです。
いろんなことのハードルが
今までとは違い
良い経験になりました。
それにしても現在のキャンプ用品は
よく出来てるのですね。
テントの中は一切水気を感じることは
ありませんでした。
絶え間なく落ちてくる
雨音を聴きながら眠ったのでした。
快適な自宅のベッドを思うと
本当に、何が楽しくてこんなことを
わざわざやるんだろうと思います。
浮世のあれこれからも
電力からも
隔絶された時間。
(スマホは主に天気のために
ちょいちょいチェックしてました。)
帰りに立ち寄る日帰り温泉では
お風呂と温かいお湯にまた
格別の感謝をすることになるのです。
そうそう、この間ずっと
Blair 1本を履き通しました。
他のパンツも持っていっていたのだけど
伸びて圧迫感のない快適さと、
濡れてもすぐに乾くこと
汚れたところはゴシゴシってこすると
ほぼ落ちるように思えるし
それでもそれなりにスッキリ見えることで
やめられなかったのが正直なところ。
焚き火のそばで穴を開けることが
心配だったのですが
大丈夫だったみたい。
筋金入りのキャンパーは
何日間も着替えをしないと聞きますが
そこまでは出来なくても
ボトムくらいなら出来るかもな と
思ってしまったよ。
いろいろ、覚えているうちに
メモしておかないと。
素敵なリゾートや温泉旅行ではないけれど
違う意味で誰にも邪魔されない
贅沢な時間でした。
雨の中の焚き火はどうすれば?.. という
私の狼狽も焚き火の師匠からは
軽いアドバイスのみ。
自分の頭で考えて、試して、やるしかない
マニュアルを頼るのではなく、
自分でやるんだってことを
教えてもらったのでした。
(付け焼き刃で師匠の焚き火本を現地で読む)
とはいえ、キャンプ仲間が何組も
同じ場所に集っているので
怖かったり寂しかったりはしない
安心な空間。
それぞれが同じように戸惑い、悩み、
自力でくぐり抜ける、
その道のりのどこかにいる人たちだろうと
思えるので、失敗してても恥ずかしくもない
(はず っていうか誰も見てないし。)
失敗も成功も全ての時間を
楽しむのだ、と決めていたこと
全部のことを慌てずに丁寧にやること
その2点を重視していたのも
よかったのかもしれないな。
日常生活からしばし離れることで
リフレッシュ出来た?ように思います。
(身体は疲労困憊)
やれやれ。
本日も、お越しいただき
ありがとうございます。
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