手放すこと

 

連日事務所内の片付けをやっていて

古い資料や書類などと格闘しています。

ずっとこだわって抱えてきたものが

たくさんあるのです。

前の事務所から引っ越す時にも

ずいぶん処分した気になってたけど

まだまだいっぱいありました。

 

今回、なんだか不思議なくらい

執着がなくなっていて

これは捨てられないと思い込んでいたものを

捨てる、と決めることができています。

 

物理的に置く場所がなくなるというのが

大きく作用しているのだろうと思うのですが

先のことを考えるときに

過去の思い出に当たるものは

もうあまり重要ではないと感じているのです。

 

特に、自分ひとりにしか

価値のないようなものは

下手に残しておくと、何かあった時に、

後の人が途方に暮れるだろうと

容易に想像がつきますしね。

10年間ダンボールに入ったままだったものは

この先10年もそのままに違いないってことです。

中身はものではなく感傷という感情なんだね。

 

わたしは主に、これも、あれも、それも、

捨てるって決める係で、

マリさんが大活躍してくれています。

日に日にみるみる

物が減っていて気持ちいいくらい。

 

そして、何か重いものが端について

身体に巻きついてた紐が

少しずつほどけていくような

不思議な感覚に襲われています。

 

大事な物だったかもしれないけど

今のわたしには持ち重りがしてたことを

ようやく認めることができて

なんだかほっとしてるのです。

 

ずっと歩いてきた道が

今の自分を作ってるのは

間違いのないこと。

 

そこで見た景色とか

苦しかった出来事とか

楽しかった思い出とか

全部全部を荷車に乗せて押しながら

長い道を歩いてきたけれど、

全部を持って歩くことは

もう体力的にもできないから

そろそろ全部手放して

本当に必要な荷物だけをリュックに詰めて

それだけでまた歩き始めようか。

そんな気持ち。

 

ご覧いただいていると

お分かりになるかと思いますが

ガールズの商品は、この秋冬ものから

新規生産しておりません。

今までの在庫と、フォーマルの定番商品は

まだ販売を続けておりますが、

基本的には今後は展開を終了予定です。

 

レディスの商品も、

かなりアイテムを絞りながら

ゆっくりと企画生産をしています。

 

ブランドを大きくするとか

売上を大きく伸ばすとか

妄想や野望のようなものも

コロナとともに手放して

自分の出来ることを問い直しました。

 

大手アパレルの真似はできないし

大量生産もできない。

できることは、限られているけれど

上手にできるようになったことが

ないわけじゃない。

 

上質な素材で

きれいなシルエットで

ストレスなく難しくなく着られる服を

トレンドも少し取り入れながら

作っていくこと。

何か社会の役に立つことを

できるとしたら

やっぱりそれは

服を作ることに尽きるのかなと。

 

いろいろな大事なものを守りながら

いろいろなものと戦いながら

日々それでも笑顔で頑張っている

女性たちのために。

 

季節ごとに、何かしらを身にまといます。

できれば可愛く、感じよく、

素敵に見えると嬉しいし

毎日が少しでも楽しく楽に

過ごせる役に立ちますように。

 

そんなものを作っていけますようにと

また、明るく笑いながら喋りながら

歩いていこうと思っています。

 

近頃では、いろいろなお客様から

メッセージをいただくことも増えました。

本当に嬉しい、ありがたいことです。

心から御礼を申し上げます。

どうぞ、これからも、あんなのが欲しい

こんなのが欲しい、っていうご提案も含め

ただのおしゃべりでも

近況報告でも、なんでも

メールをいただけると嬉しいなと

思っております。

 

もっとパーソナルに繋がれる

ブランドになることも

できることなのかもなと思っております。

 

わたくしのメールアドレスは

yamada@pci-shop.co.jp

 

オフィス宛には

office@pci-shop.co.jp

 

お気軽に、お声、聞かせてくださいね。

 

本日も、お越しいただき

ありがとうございます。

今後とも、

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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