読書が教えてくれるもの

 

レックバリの長い推理小説シリーズ。

手元にあるのは全て

もうすぐ読み終わります。

何回目か不明ですが、

自分が読んでいる年齢や状況により

その後に蓄えた知識や経験により

毎回違う感想を抱いたり

違う場所で深く考えることになったり

小説を読むのは、そういう意味でも

興味深い体験です。

 

いつも思うのは、

想像もつかない遠くの北欧の国で

繰り広げられるストーリーの

その中で描かれる人たちが

とても近しく感じられること。

怒りも喜びも、焦りも苛つきも

家族への愛情も鬱陶しさも

ティーンエイジャーの不安定さも

全て、ここ日本でなら普通に

イメージできること。

行ったことのない遠い国の

話す言葉も理解できない人たちが

同じように思い、生きていることを

知ることだけでも

本を読むということが

与えてくれるものには

大きな意味があると感じます。

 

そして、同じように、

世界中のどんな国においても

どんなに違う言葉を話し

どれほど違う文化の中で暮らしていても

同じように笑い、苦しみ、

愛し、憎み、生きている人がいることも

理解する手助けをしてくれます。

 

松本零士さんが亡くなったことを

悼む番組の中で、

彼の言葉として

温暖化など地球人として

戦わなくてはいけないことが

たくさんあるのに、

人間同士で戦争なんてしてると

本当に人間は滅んでしまう

というような意味の言葉が紹介されていて

胸を打たれました。

 

今も世界中で戦火の止む火がないことは

理解を超えることです。

何をどう考えたら、そんなことが出来るのか

どうしてもわからない。

 

何をどう考えても

世界を変えることなどできませんが

大きく目を開き

出来るだけ公正な情報を得るように意識して

知識を集め、考えることは

やめないようにしようと思います。

 

本日も、お越しいただき

ありがとうございます。

読んでいないレックバリの本が

いくつか見つかって嬉しい。

シリーズものではなさそうだけど

読むのが楽しみです。

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