家事再考

 

おやすみとはいえ、

家の中には気になることだらけ。

しなくちゃいけないことだらけで

心が休まらない。

と、ずっとそんな感じだったのですが

今週末はなんだか少し違います。

 

 

読了しました。

これを読んで家事に対する考え方が

変わったように感じています。

 

ものを手放し暮らしを小さくして

劇的に家事が楽になり

そして楽しめるようになり

時間がたくさんできて

したかったことに取り組めているという

稲垣さんの意識変革の過程を

本を読みながら一緒に体験して

とてもとても同じようにはできなくても

少し真似してみることは

できそうに思いました。

 

社会の役に立つとか

誰かの役に立つとか

そういうことが

いずれできなくなったとしても

私たちには”家事”という仕事が

最後までちゃんとあるということに

気がついたという記述に

深く深く頷いたのです。

 

身体が動かなくなってきたら

暮らしをどんどん小さくしていけばいい。

 

ご飯を炊き、味噌汁を作り

何かしらのおかずを作って食べ続け

家の中を清潔に保つために掃除をし

身だしなみとおしゃれのために

洗濯や服の手入れをして

グルーミングも欠かさずに

人は死ぬまで生きていくのです。

それをやり続けるだけでも

たくさんの仕事があること

それは楽しみでもあることなど

このところ考えたり感じていたことの

答え合わせができたような

そんな気持ちになりました。

 

なんだかほっとしたのです。

 

将来に対する不安が、

自分には欠落してると思ってたけど

 

どんなに小さな家に住み

どんなにお金がなくなっても

楽しく生きていける根拠のない自信は

年月をかけて身につけた

ささやかな家事能力が

あるからだったのだな。

 

あまりお金がなくても

美味しいものは作って食べられるし

家を清潔に小ぎれいに保ち

少なくても良質のセンスのいい服があれば

十分に幸せ と心底から満足できれば

それは本当に幸せなこと。

 

ものを減らす過程で

こんまり先生の本を参考にした話も

それにしてもドラスティックに

ありとあらゆるものを

本当にお捨てになった驚愕の話も

とてもとても興味深くて

共感する部分がいっぱいありました。

 

広いマンションから

小さな部屋に引っ越す決心とともに

ここまでの意識変革ができることには

尊敬しかありません。

そして幸せそうなのだもの。

 

私にはまだパスタを茹でることや

餃子を作る楽しみを諦めることは

できそうにないけれど

歳とともに、そういうことも

出来るようになるのかもね。

 

フカフカのバスタオルに包まれる

その喜びは捨てられないと

つい先日改めて感じてたのに

今朝シャワーから出た時に

試しに手ぬぐいサイズの晒で拭いてみたら

その吸水力の気持ちよさにびっくり。

タオルって意外と吸水力は微妙やったんや。

小さいサイズだけど、身体をふいたものを

そのまま髪にも巻きつけて

風呂上がりの水分問題は全部小さな薄い布で

まかなえてしまったことに

なんだか逆に焦ってしまった。

梅雨に入るし、あの大きくて分厚いタオルを

変な匂いがしないように乾かす知恵や工夫以前に

これでいいんじゃ!?

 

お試しで今日はいろいろやってみたけれど

洗面所のタオルも晒の白い布にしたら

気持ちいいったらない。

手を拭いても次に使う時には

もう乾いているんだものね。

 

で、お風呂上がりに使ったものと

手を拭くのに使ったものを

酸素系漂白剤を熱湯に溶かした溶液につけて

すすいで絞って干すまでは

手で容易に出来る。

あくまでわたしの気持ちの問題だけど

石鹸で手洗いってのは

イマイチ信用ならない気がして

でも、これなら真っ白になって

消毒された感じもして超気持ちいい。

 

これって洗濯物が激減するよね?

なんなら使う場所にかけておくだけで

すぐに乾くんだよ。収納場所も必要なくなる。

万が一の時のために

予備は置いておくにしても

数枚で暮らせるのかもしれない。

(我が家にあるタオルのストック枚数を想像すると

恐ろしくなるくらいなんだけど)

(もしもの時のためのもの。もしもって?)

 

洗濯も毎日するようにすれば

ネットに入れていたようなものは

手洗いでちゃちゃっとできてしまうし

びっくりするくらい楽になる。

あぁ、こういうことか と

稲垣さんがおっしゃってることを

ほんの少し理解したような

そんな気持ちになりました。

 

豊かな暮らしをイメージして

一生懸命やってきたことで

必要以上に自分の負担を増やしてることは

他にもきっといろいろあるんだろうな。

かといってすぐに変わることはできなくて

まだ浴室には大きなバスタオルが棚に6枚

畳まれて積み上がってます。

 

明日も晒で気が済んで

明後日も、その次の日も、

その次の日も続くようなら

どこかで決心がつくのかも。

つかないのかも。

当たり前だと思ってきたことを

少し疑ってみることができました。

フカフカのタオルから

ペラペラの晒へ。

 

タオルの重さを

持て余すようになってるのか。

年齢を重ねるというのは

そういうことなのか。

まだ衝撃を受け止められてない感じ。

でも、その軽やかさを歓迎したり

喜んだりしてる自分もいるから面白い。

いろいろ見直していけそうです。

 

本日も、お越しいただき

ありがとうございます。

家族がいると、

なかなかこうはいかないよねぇ。

 

[Disigner_ Kahoru Yamada]
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