ようやく春めいた日が続く連休です。
皆様いかがおすごしでしょうか?
私事ではございますが、
今週末は、娘のひょっとしたら最後になるかもしれない
バレエの発表会があります。
なんと19回目の発表会。
2歳7ヶ月からずっと続けているバレエですけれど
来春には大学を卒業して社会に出るにあたり
バレエで食べていくのは難しいという現実と直面している娘です。
彼女なりの解決策は、さて、どういう道につながるのか
ここから先は、自分の足で歩いて行くんだなぁと思いながら感無量です。
本番直前に、痩せてサイズが合わなくなった衣装の
サイズ直しをしなくちゃ、と不器用そうに針を持ってるのを見て
「あぁ、あぁ、見てられない、かしてごらん」 とつい手を出してしまいました。
娘のバレエ学園では、発表会の衣装は全員オーダーメイドです。
彼女のサイズを計り、彼女のために作られた衣装。
1回の舞台のためだけの贅沢品。
でも、1着1着手で縫われている衣装です。美しい。
衣装部さんに負けないように丁寧にループをつけながら、
娘のためにこんなことをするのも最後なのかもしれないと
誰かのために針を持つのは、本当に、何て素敵なことなんだろうと
ふつふつと湧いてくる嬉しい気持ちをかみしめておりました。
これがしたくて、
私はこの仕事を始めたのだと、改めて思い出したりして。
ずいぶん遠くまで歩いて来たような。
でも、まだまだ至らないことばかりで。
この気持ちを忘れないように
誰かの大事な女の子のための服を作りたいなぁと思います。