おかげさまで、今シーズンの、少女服、
大変ご好評いただいております。
西宮阪急や伊勢丹や、全国各地のデパートの子供服売り場での
お客様の声、たくさんのお嬢様たちに試着を繰り返すスタッフの声を聞き、
時には実際に自分の目で見て、お客様と話し、接客をする
日々の地道な積み重ねの中で、パルレシフォンの役割みたいなものが
すこしずつ見えてきたのかな、と感じたりしております。
これも、図に乗るとまた大きく間違ったりするので、
まだまだたくさん勉強を重ね、良いものを作ることに心砕き、皆様のご意見を伺い、
妥協せずに向き合っていかねば、と思いつつ、深く深く感謝しております。
そんな日々の中
パルレシフォンで作るべき
パルレシフォンで作りたい
大人服の姿を
実はずっと考え続けていて
どういうものが皆様に喜んでいただけるのか
大きなアパレル会社とか
立派な経歴と目指すデザインがあるひとが作るものとは違う
こんな風にちょっと変わった
小さな会社だからこそ作れるものが
きっとあるはずだとずっと思い続けています。
それはわたしが欲しくて作りたいものではなく
デザイナーの誰かが欲しくて作りたいものでもなく
パルレシフォンのお客様が喜んで下さるもの と
理論としてははっきり結論出てるのですが
まだ、その形がなかなか掴み切れない気がしながら
ずっと考え続けながら、服を作っているわけですが、
この1週間の間にヒントをひとつふたつ、拾ったかな、と感じました。
ひとつ目は名古屋出張にて。
短い時間に名古屋の栄地区をリサーチ兼ねて歩きました。
とても天気の良い日で
1年のうちで、こんなに気持ちのいい気候の日は
数えるくらいしかないのではないかと思うような日で
栄の、あの空が広い通りを歩く女性たちの中に
本当に素敵なひとが多くて、何だかびっくりしつつ感動したのです。
結婚してる、してないに関わらず(見ただけではわからんし)
大人の女性に、息を飲むほどシックで素敵なひとがたくさん。
どういうひとを見て、そう感じているかというと、
全身、トータルでコーディネートされてるお洒落感のあるひと。
ヘアスタイル、髪から足先まで、全部。
醸し出してる雰囲気も半端なく行き届いてる。
いかに時間があろうと、お金があろうと、
それだけでは、それはなかなか容易いことではないと思うのです。
限りなくシックで上品で、そして、どことなく愛らしい。
かなり計算されてるに違いない服の選び方とコーディネート。
自分に似合うものをしっかりと見極めてる感じ。
自分に似合うものの方が大事だから
今時の流行り はあまり重要視されていない気がします。
何をもってお洒落というのか、というところを
若干頬っぺた叩かれたくらいのショックで目が覚めた気がしたのです。
今これが流行ってるから、これ着てるとお洒落に見えるよね、という
社会が仕掛けていくものとは別次元できっぱりとお洒落なひとたち。
自分に似合うものを研究して、時間をかけて探し、
どういう自分でありたいかということが明確にあり
鏡の前でおそらく、時間をかけて作られている完成度の高さに
とても感動したのです。
装うことを愛し、楽しむこと。
美味しいものを作って食べたり
旅に出たり、インテリアに凝ったり
そういう、生きる喜びの中のひとつに、ちゃんとファッションが存在していて
そしてそれがとても洗練されていることに感動したのです。
おそらく名古屋だけではなく、神戸や京都、東京、行ったことのない都市にも
雑誌やアパレル会社が語るファッションとは少し違う
もっと身近にあって、家族や、地域の中で培われた
装う文化はきっとある、と確信して
そして、私たちが目指すべきところはこういう感じじゃなかろうかと
「上品で、シックで、愛らしい」
言葉にすると、そういう感じだと思ったのです。
形にするのはハードル高いけれども。
これがひとつのヒント。
もうひとつは、ある講演会にて。
友人である、みよしようこさんという方が
(たまごクラブ、ひよこクラブを作られた名プロデューサーなのです)
今「オトハルプロジェクト」というものを立ち上げていらして
大人の思春期プロジェクト という すなわち、更年期を主軸に、
その時間をいかに豊かに、心地よく、楽しく過ごすか、ということをテーマに
いろいろなことをなさっているのですけれど、その中に
お会いしてみたかった婦人科の先生の講演会があったので、出かけてきました。
そこには、同年代というか、30代から50代の、
働いてるのかどうか、主婦なのかどうか、そこのところは分からないけれど
そういう年代の女性がたくさんいらしていて、その皆様の装いは
それはそれはまぁ、千差万別といいますか、お洒落さんも、そこには興味のない方も、
もちろんいろいろな方がいらっしゃって、
でも、そこで、私たちはここにいらっしゃるおひとりおひとりに、
毎日着るものを提案しているのだ ということが、ふとリアルに腑に落ちたのです。
デパートで、すこし気を張ってお店に入っていらっしゃる時には、
少し気を張っていらっしゃるのですよね。
本当は子供のことも、親のことも、自分のことも、家族のことも、
人生のいろいろなものもろともと、日々向き合って、頑張っている女性おひとりおひとり。
家と仕事場を往復して、世田谷の事務所に閉じこもって、コンピューター画面見つめてるだけじゃ
なかなか、感じられなかったことを、感じた気が致しました。
こういうこと、ひとつひとつ、感じたことを
そのままにせず、ちゃんとじっくり考えて
形にしていくことを、楽しみながらやっていけるといいな と
微力ながら思っております。
行楽シーズンの3連休。良い楽しいお休みでありますように!
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