お通夜と葬儀の予定が決まって、
ふと、自分と娘の服のことを考えて冷や汗。
覚悟はしていても、そんなことに頭が回っていなかったというか
考えたくなかったからだと思うのですけれど
着るものがないことにいきなり気づきました。
自分は着物が実家にあるはずなので、
それを着ようと決めたのですけれど
一応社会人になった娘にはちゃんとしたものを準備しようと
デパートのブラックフォーマル売り場に行って
その価格に目が飛び出そうになりました。
微妙に好きじゃないデザインのものに、
10万とか20万とか、出せませんって普通。
どうする?となって、近くの若い娘さん向けのファッションビルにも
フォーマルショップがあることを調べて、
このくらいならしょうがない、という価格のものを
そこで手に入れたのですが、
ネットで調べると20000円も出せば可愛いのが買えそう。
洋服の価格にはその理由がある、というのは
もちろんこの商売をしているので分かるのですけれど
それにしても、ピンからキリまであるもんだと思いました。
ナシってわけにはいかない
時間があるわけでもないギリギリのところでする買い物。
気持ちも絶妙に緩んでいるので
冷静なお買い物が出来ない感じだし。
自分のブランドのものでどうにかなるか!?とも思いましたが、
父親の葬儀となると、大人はまぁいいか、という訳にいかないことを実感。
フォーマルに特化して作られているブランドのものは
さすがに完成度が高いです。
光らない普通のヒール、5cm以内でピンヒールでない黒、というものを
娘も私も1足も持ってなかったり
黒いバッグがなかったり、黒い草履がなかったり、黒いストッキングがなかったり。
タイツじゃ駄目なんだとか、そういう常識みたいなものも、もう一度確かめて
周辺小物も揃ってないといけないのだと、よくよく分かりました。
PCI の店頭にも、突然の葬儀で、とお嬢様用のものをお探しのお客様が
思うよりも頻繁にいらっしゃいます。
お嬢様なので、そこまでフォーマルを求められてない方も多いのです。
そんな中でも、これなら大丈夫、とお勧めできるものを
切らさないように準備しておこうと改めて思いました。
そして、娘さん用なので、その後には普通の毎日にも着られるものを
準備しておこうと思いました。
白い各衿のカットソーブラウス ALEX や
光らない黒のギャザータックスカート GEMINI などは
そういう用途にご利用いただくことが多いです。
今なら JACKIE の黒ジャケットも、光らないので大丈夫かと。
私、着付けていただく式会場に行くのに、洋服の喪服がなくて、
CAREN BLACK LADY M の上に、JACKIE BLACK LADY M 重ねて行きました。
タフタのフリルがすっかり隠れるので、どうにか大丈夫だったのですが、
持って行ってて良かった、と冷や汗。
こういうものは嫁入り道具、として準備される以外だと
いざ、となってから準備することの方が多いのかもしれません。
なかなかね、必要もないのに買えるもんじゃないですね。
流行も、微妙にあるし。
そう思うと、着物はすごいです。
嫁入りの時に母が作ってくれた喪の着物。
実に30年ぶりに初めて日の目を見たのが父親の葬儀って。。
でも、これは幾つになってもこれからもずっと着られるし、
娘だって、下手すれば孫だって着られるものだと思うと
すごいなぁと。
身にまとうものについて
また違う角度から考えることが出来た数日。
フォーマルシーンというのは
着るもので、相手に対する気持ちを表すのだと
改めて学ぶことの出来た時間でした。
今日も明日も、どうぞいい1日を!
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